子どもがよく転ぶのはなぜ?
「うちの子、よく転ぶなぁ…」「なんだか転びやすい気がする」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、子どもがよく転ぶ原因は、まだ発達途中のバランス感覚や、
体の動きをコントロールする「固有感覚」と深い関係があるかもしれません。
この固有感覚は、体の位置や動きを脳が正確に把握するために欠かせない感覚で、
子どもの運動能力や転びにくさに大きく影響します。
この記事では、「子どもがすぐに転ぶのはなぜ?」という疑問に対して、
転びやすい子どもの原因と、家庭でできるサポート方法について詳しくご紹介します。
固有感覚とは?
固有感覚とは、自分の体の動きや力加減、体の位置を脳で感じ取る力のことをいいます。
たとえば、目を閉じていても自分の腕が今どこにあるか分かったり、
コップを握るときにちょうどよい力で持てるのは、この固有感覚が働いているからです。
つまり、「体を思い通りに動かす」ための土台になる感覚なのです。
どうやって育つの?
固有感覚は、生まれつき少しずつ備わっていますが、日々の動きや遊びの中でどんどん発達していきます。特に0〜3歳は、神経系が急成長する「感覚のゴールデンタイム」。
この時期に体をしっかり動かすことで、固有感覚のセンサーがぐんぐん発達していきます。
体をいっぱい使って遊ぶことが、脳や神経をしっかり育てるカギになるんです!
こんな遊びがオススメ
おうちや公園でできる、固有感覚を育てる遊びをご紹介します。
どれも簡単にできるものばかりなので、ぜひ取り入れてみてくださいね♪
【ハイハイやよじ登り】
たとえば、お布団の山をハイハイしたり、ソファによじ登ったりする動きは、
全身の筋肉や関節をしっかり使うため、固有感覚の刺激にとても効果的です。
【ブランコやすべり台】
さらに、公園での遊具遊びもおすすめ。
バランスを取ったり、体を支えたりする動きの中で、自然と体幹や重心の感覚が育ちます。
つまり、公園遊びはとっても優秀な“育脳あそび”なんです!
【だっこやおんぶ】
また、ママやパパと密着するだっこやおんぶは、安心感を与えるだけでなく、
体の位置を感じ取る力(=固有感覚)を育てるうえでも大切な時間になります。
【重いものを押す・引く】
クッションやぬいぐるみを押したり引っ張ったり。力加減を覚えるのにぴったりです。
【手でつかむ・にぎる・ちぎる遊び】
さらに、新聞ビリビリ、おにぎり作り、粘土遊びなど、手や指先を使う遊びも欠かせません。
このような遊びは、手先の固有感覚を鍛えると同時に、将来のお箸づかいや鉛筆の操作にもつながります。
どれも、特別な道具がいらない遊びばかり。日常の中で「たくさん動く」ことが、何よりの育脳トレーニングになります。

固有感覚が育つとどうなるの?
この感覚がしっかり育つと、ママたちの気になるこんなことにも良い変化が♪
- 転びにくくなる:バランス感覚が整うから
- じっと座れるようになる:体の安定が集中力につながる
- イライラが減る:体が落ち着くと、心も落ち着きやすくなる
- 学びやすくなる:字を書いたり、姿勢を保ったりがスムーズに!
「うちの子、すぐ転ぶな…」「椅子にじっと座っていられない」と感じる場合、固有感覚の発達が関係しているかもしれません。だからこそ、早いうちから“感覚の土台”を意識することが大切なのです。
おわりに
育脳というと、ドリルや知育玩具を思い浮かべる方も多いですが、実は「よく動く」ことが、脳にとって最高の栄養になります。
今日も、お子さんが楽しそうに体を動かしていたら、それは脳がぐんぐん育っている証拠。だから、子どもが楽しそうに体を動かしていたら、それだけでOK♪
今日もたっぷり遊んで、心も体もぐんぐん育てていきましょうね!