「甘えさせる」と「甘やかす」の違いとは?
目次
〜子育てを終えた母が今伝えたい、本当に大切なこと〜
「甘やかしすぎ」と言われて悩んだ過去
こんにちは。0歳からの育脳コーチ、みゆき先生です。
24年間の保育士経験と、母としての子育てを通して感じてきたことを、いまだからこそお伝えしたいと思い、このテーマを選びました。
今日お話しするのは、多くのお母さんが一度は悩む「甘え」と「甘やかし」の違いについてです。
子どもがまだ小さかった頃、私がよく言われて戸惑った言葉がありました。
それが、「甘やかしてるだけじゃない?」という一言だったのです──
子どもが「抱っこして」「一緒に寝て」と甘えてくるたびに、私は迷いました。
これは甘やかしてるのかな?
もっと厳しくするべきなのかな?
子育て中のママなら、きっと一度は同じような迷いを感じたことがあるのではないでしょうか。
私は厳しく育てられた──だからこそ見えたこと
感謝もあるけれど、心に残る寂しさも
私は、しつけの厳しい親のもとで育ちました。
礼儀や責任感、努力することの大切さを教えてもらったことには、今も感謝しています。
でも一方で、もっと甘えたかったという気持ちもずっと心に残っています。
「話を聞いてほしかった」「抱きしめてほしかった」「認めてほしかった」
その思いを抱いたまま、大人になりました。
だからこそ、「甘えられる場所」をつくりたかった
自分がしてもらえなかったことを、自分の子どもにはしてあげたい。
そんな想いから、私はできる限り、子どもの甘えに寄り添ってきました。
でも、そんな私の子育ては、しばしば「甘やかし」と言われ、
当時はそれが不安で、自信が持てない日もありました。
「甘えさせる」と「甘やかす」の違いとは?
子育てを終え、育脳を学んだ今、私ははっきりとわかります。
「甘えさせる」と「甘やかす」は、まったくの別物です。
「甘えさせる」とはどういうこと?
- 子どもが不安や寂しさを感じているときに
- その気持ちを受け止めて、心に寄り添ってあげること
たとえば、
- 「抱っこして」と言われたら、抱きしめて安心させてあげる
- 泣いている理由をきちんと聞いて、「大丈夫だよ」と伝える
これは、愛着関係(安心できる絆)を育てる行動です。
十分に甘えさせてもらった子どもは、やがて自分の力で立てるようになります。
「甘やかす」とはどういうこと?
- 子どもが欲しがるものをなんでも与える
- わがままを通しても注意しない
- ルールを守らなくても許してしまう
たとえば、
- 泣けばお菓子を買ってもらえる
- 宿題をやらなくても叱らない
これは、子どもの成長に必要な「しつけ」や「我慢する力」を育てにくくしてしまう行動です。
「甘えさせる」子育てが子どもの自立を支える
私自身の経験からもはっきり言えます。
甘えさせてもらえなかった子は、「自分は受け止めてもらえない存在なんだ」と思いやすくなります。
逆に、甘えたいときに安心して甘えられる子は、「自分は愛されている」「大切にされている」と感じます。
それが自己肯定感の土台となり、自分に自信をもつようになります。
だからこそ、甘えさせることは、将来の自立につながるのです。
甘えを受け止めることは、間違いじゃない
子育てには、正解がありません。
「甘えさせる」ことは、決して間違いではないのです。
あなたの優しさと愛情は、必ず子どもの心に届いています。
子どもは、ママに甘えることで、心の根っこを育てています。
その根っこがしっかりしていれば、将来どんな風が吹いても、自分らしく立っていけるのです。