子どもがすぐに転ぶのはなぜ?発達に欠かせない“第六の感覚”を育てよう♪
みなさんは「固有感覚」という言葉を聞いたことがありますか?
視覚(見る)や聴覚(聞く)みたいに目に見えるものじゃないから、ちょっとピンとこないかもしれませんよね。でも実は、子どもが元気に動いて、上手に学んで、心も安定して育つためにとっても大事な感覚なんです。
今回は、育児中のママにこそ知ってほしい「固有感覚」について、やさしく分かりやすくお話しします♪
固有感覚とは?
固有感覚とは、自分の体の動きや力加減、体の位置を脳で感じ取る力のことをいいます。たとえば、目を閉じていても、自分の腕が今どこにあるか分かったり、コップを握るときにちょうどよい力で持てるのは、この固有感覚が働いているからです。
つまり、「体を思い通りに動かす」ための土台になる感覚なのです。
どうやって育つの?
固有感覚は、生まれつき少しずつ備わっていますが、日々の動きや遊びの中でどんどん発達していきます。特に0〜3歳は、神経系が急成長する「感覚のゴールデンタイム」。この時期に体をしっかり動かすことで、固有感覚のセンサーがぐんぐん発達していきます。
体をいっぱい使って遊ぶことが、脳や神経をしっかり育てるカギになるんです!
こんな遊びがオススメ!
おうちや公園でできる、固有感覚を育てる遊びをご紹介します。
どれも簡単にできるものばかりなので、ぜひ取り入れてみてくださいね♪
- ハイハイやよじ登り:お布団の山をハイハイしたり、ソファによじ登ったり。全身の筋肉や関節をしっかり動かします!
- ブランコやすべり台:バランスを取ったり、体を支えたりする力が自然と育ちます。公園遊びは本当に優秀!
- だっこやおんぶ:ママやパパとの密着は、安心感+体の位置を感じる力の両方が育ちます♪
- 重いものを押す・引く:クッションやぬいぐるみを押したり引っ張ったり。力加減を覚えるのにぴったりです。
- 手でつかむ・にぎる・ちぎる遊び:新聞ビリビリ、おにぎり作り、粘土遊び…なんでもOK!手先の感覚が鍛えられて、将来のお箸や鉛筆にもつながります♪
どれも、特別な道具がいらない遊びばかり。日常の中で「たくさん動く」ことが、何よりの育脳トレーニングになります。

固有感覚が育つとどうなるの?
この感覚がしっかり育つと、ママたちの気になるこんなことにも良い変化が♪
- 転びにくくなる:バランス感覚が整うから
- じっと座れるようになる:体の安定が集中力につながる
- イライラが減る:体が落ち着くと、心も落ち着きやすくなる
- 学びやすくなる:字を書いたり、姿勢を保ったりがスムーズに!
「うちの子、すぐ転ぶな…」「椅子にじっと座っていられない」と感じる場合、固有感覚の発達が関係しているかもしれません。だからこそ、早いうちから“感覚の土台”を意識することが大切なのです。
おわりに
育脳というと、ドリルや知育玩具を思い浮かべる方も多いですが、実は「よく動く」ことが、脳にとって最高の栄養になります。
今日も、お子さんが楽しそうに体を動かしていたら、それは脳がぐんぐん育っている証拠。だから、子どもが楽しそうに体を動かしていたら、それだけでOK♪
今日もたっぷり遊んで、心も体もぐんぐん育てていきましょうね!