手づかみ食べのメリット

手づかみ食べは、赤ちゃんの発達するうえで非常に大切な行為で、

自分の手で食べ物をつかみ、口に運ぶ食べ方のことを言います。

この手づかみという行動は、食事の基本的なスキルを学ぶだけでなく、

発達においても重要な役割を果たします。

0〜3歳の子どもにとって、手づかみ食べは自然な発達過程の一部なのですが、

子どもの顔やテーブル周りが非常に汚れるので、

ついつい親が食べさせてしまう場面が多いのではないでしょうか。

しかしこの手づかみ食べは、子どもにとっては非常に大切な行為なのです。

手づかみ食べをしている赤ちゃん

手づかみ食べの効果

自立心の育成

手づかみ食べをすることにより、自分で食べたという喜びや達成感を感じ、

子どもの自立性を育んでいきます。

また、自分で食べることができるという成功体験は、

自己肯定感を高める効果もあります。

運動技能の発達

手づかみ食べは、細かい指の動きや手と目の協調を促します。

食べ物をつかんで口に運ぶ動作は、手先の器用さや目と手の連動を鍛える絶好の機会です。

感覚の発達

手づかみ食べは、子どもが食べ物の形、質感、温度、重量などの感覚を刺激します。

こうした感覚経験は、子どもの脳に多様な情報を送るため、感覚統合の発達に役立ちます。

空間認知能力の発達

食べ物を手に取り口まで運ぶことで、口までの距離感がわかるようになり、空間認知能力も促されます。

これは将来的にスポーツや日常生活の中で重要なスキルとなります。

手づかみ食べの進め方

手づかみ食べを始めるタイミングは、赤ちゃんが自分で座ることができるようになり、

手を使って物を掴むことができるようになった頃です。

一般的には、6ヶ月から9ヶ月頃にスタートするのが目安ですが、

なかには、感覚過敏などから手づかみを嫌がる場合もありますが、

その場合は、無理強いせずに様子を見てあげてください。

興味を示した時がタイミングですね。

それでは進め方を具体的に説明していきます。

適切な食材を選ぶ

手づかみ食べに適した食材を選びましょう。

例えば、柔らかい蒸し野菜(にんじん、ブロッコリーなど)、

バナナやみかんなどもいいですね。

また、子どもが持ちやすい形状や大きさを意識しましょう。

安全な環境を整える

手づかみ食べは最初は散らかることが多いので、食事用のマットや汚れ防止のエプロンを用意しましょう。

また、誤飲の危険がないように、食材は小さく切るか、柔らかく煮ておくことが大切です。

見守りながらサポートする

手づかみ食べを始めたばかりの赤ちゃんは手指がまだ発達の途中なので、

時間がとてもかかりますが、焦らず見守りましょう。

食べ物を手に取るのを手伝ったり、口に運ぶのをサポートしたりして、少しずつ練習させてあげてください。

まだまだ上手には食べることが出来ないため、

喉に詰まらせないように気を付けることが大変重要です。

飲み込むまで必ず見守りましょう。

楽しい食事の時間を作る

食事は楽しい時間であることが大切です。

手づかみ食べを通じて、子どもが食べることに対してポジティブな気持ちを持てるように、

笑顔で褒めてあげましょう。

まとめ

このように、手づかみ食べは、赤ちゃんの発達にとって重要なステップです。

自立心や手指の発達、感覚の発達、空間認知能力を育てるためにも、たくさん経験させてあげてください。

実際、私も保育園で経験しましたが、保育士としては後かたずけが大変で、

掃除に時間がかかってしまうのですが、手づかみ食べをたくさんさせた子どものほうが

早くスプーンやフォークが、上手に持てる印象があります。

3歳頃になってもまだ手づかみ食べをしてしまう子どもは、

赤ちゃんの時に、手づかみ食べを十分にしてこなかった子どもが多いようです。

散らかることを恐れずに、赤ちゃんの成長を楽しみましょう!

これからも、子どもの成長を見守りながら、楽しい食事の時間を過ごしていきましょうね。

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