手づかみ食べは発達にいい?
目次
手づかみ食べとは、赤ちゃんが自分の手で食べ物をつかんで口に運ぶ食べ方のことです。
この行動は、食べるスキルを身につけるだけでなく、心や体の発達にも深く関係しています。

手づかみ食べの4つの発達効果
✅ 自立心を育てる
自分の手で食べることで、「自分でできた!」という達成感が生まれます。
これは自己肯定感や自立心の土台になります。
さらに、「食べることが好き」という気持ちにもつながります。
✅運動スキルの向上
手でつかみ、口に運ぶ一連の動作は、手と目の協調や指先の器用さを育てます。
この力は、スプーンやフォークを使う練習にもつながっていきます。。
✅ 感覚の発達を刺激
手づかみ食べは、子どもが食べ物の形、質感、温度、重量などの感覚を刺激します。
こうした感覚刺激は、子どもの脳に多様な情報を送り、感覚統合の発達を促します。
✅ 空間認知力が育つ
食べ物をつかみ、口まで運ぶ動作で距離感が自然に身につきます。
これは将来的に、スポーツや日常生活で必要となる力の基礎となります。
いつから始める?手づかみ食べのタイミング
手づかみ食べの開始時期は、赤ちゃんが自分で座れるようになり、手で物をつかめるようになった頃が目安です。
一般的には生後6〜9ヶ月ごろとされています。
しかし、赤ちゃんの発達には個人差があります。
感覚過敏などで嫌がる場合もあるため、無理に進めず、タイミングを見計らいましょう。
手づかみ食べにおすすめの食材
- 柔らかく加熱した野菜(にんじん、ブ ロッコリーなど)
- バナナやみかんなどの果物
- 小さなおにぎりやスティックパンなど
- 💡食材のポイント
- 柔らかく調理する
- 持ちやすい形にする
- 誤飲を防ぐために適切なサイズに切る
安全&快適に進める工夫
- 食事マットや汚れ防止エプロンを使う
- 椅子の下に新聞紙やビニールシートを敷く
- 手を拭けるタオルやウェットティッシュを準備する
手づかみ食べは、どうしても散らかります。
しかし、これは成長の一環ですので、大らかな気持ちで受け止めましょう。
食事中の見守りポイント
- 最初は時間がかかるので焦らずサポート
- 食べ物を口まで運ぶのを手伝ってもOK
- 喉に詰まらせないよう、飲み込むまで必ず見守る
食事を楽しい時間にしよう
「楽しく食べること」が、食育の基本です。
そのため、笑顔で声をかけたり、「上手にできたね」と褒めてあげることが大切です。
このような経験が、「食べるって楽しい!」という気持ちにつながります。
まとめ
手づかみ食べは成長の土台づくり!
手づかみ食べには、こんなに多くの効果があります。
- 自立心の育成
- 手と目の協調・運動能力の向上
- 感覚統合の発達
- 空間認知力の向上
実際に保育園での経験では、手づかみ食べをたくさんした子ほど、
スプーンやフォークを早く上手に使えるようになる傾向が見られました。
一方で、3歳を過ぎても手づかみ食べが残る子の多くは、乳児期に十分な経験がなかったケースも見受けられます。
汚れることを恐れず、赤ちゃんの「成長の瞬間」を楽しみながら見守りましょう。
子どもと一緒に、笑顔あふれる食事の時間を過ごしていきたいですね🍽✨